【ピアノ】テンポで最適の運指が変わるとはどういうことか②

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本記事は、
【ピアノ】テンポで最適の運指が変わるとはどういうことか
という記事の補足的内容。
本記事単体でもご覧いただけます。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.576 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、67-68小節)

67小節目の左手パートに運指を書き込みました。

丸印で示した運指は

現行のヘンレ版でも採用されている番号です。

いったんそれらを使うことを前提として

他の部分をどう運指付けするかについて見ていきましょう。

 

点線で囲った部分を見てください。

前後の丸印で囲った運指へつなぐためには

音符の上へ書き込んだ運指でも

下へ書き込んだものでも

いちおう、可能ではあります。

しかし、

テンポを上げたときのことを踏まえると

上の運指のほうがBetterでしょう。

 

(再掲)

ゆっくりのテンポで弾いているときは

下の運指で弾いても何の問題もないのですが、

テンポを上げると

2の指でC音を弾くときに

黒鍵のCis音に引っ掛ける可能性が高いんですよ。

◉ 直前の運指の都合上、2の指が黒鍵の上を越さないといけないから
◉ 2の指を1の指の上で結構大きく移動させるから

というのが原因だと考えられます。

1の指をくぐらせる動作がない上の運指を使ったほうが

テンポが上がったときに黒鍵へ引っ掛ける可能性は低くなります。

 

下のような運指では、

何度も何度もさらったあと、

テンポが上がると

ようやく弾きにくい運指だと気付くことになる。

 

速い速度で弾くことになるところは

テンポ上げて弾いて運指を探ってみることも

最初の段階から取り入れてください。

まだ上手く弾けなくても問題なく、

その運指でいけるかどうかの見当をつけることが大切。

 

以前から何度も書いている

一拍ずつ速く弾く練習

譜読みの段階から実践することを前提としているので、

この方法を取り入れることで

速く弾く場合に最適な運指を確かめることができます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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