具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、12-13小節)
13小節目の p の書いてある位置に注目してください。
この p を
「12小節目最後の、メロディA音から」
と見なして演奏しているピアニストも多い。
連桁の分断のされ方や
メロディの音域を考えるとそのようにもとれますが、
ダイナミクスの位置を重視して
楽曲の成り立ちを捉えてみると
カギマークで示したところまでをひとつとして見ることもできます。
つまり、点線で区切ったところまでは一息で演奏して
小節のつなぎ目のメロディA音とG音は
前のグループへつけるということ。
ダイナミクスによる手がかりを重視した解釈。
(再掲)
具体的には、
メロディが跳躍するところの32分休符では
余計な時間を使わずに跳躍して
13小節目へ一気に入ってしまい、
点線で示した部分でわずかに時間を使います。
そして、フレーズを改めて音型を折り返していく。
このようにすることで
左手の16分音符も変なところでギクシャクせずに済みます。
小節頭へ入ってしまってからであれば、
前のフレーズのおさめどころとして聴けるので
わずかな時間を使っても
右手パート、左手パートともに
音楽的に不自然には聴こえません。
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