楽曲の中には
素材の大小はあれど
たいてい、繰り返しが出てくるものです。
譜読みをする段階から
「どこが同じで、どこが異なるのか」
といったことを
すべて洗い出しておきましょう。
こういったことを考えなくても
楽譜を見ているうちは
弾けてしまいますが、
しっかりと把握して考えておくことで
以下のような利点があります。
◉ 違いを区別しておくと、暗譜対策になる
◉ 違いを弾き分けることで、表現そのものが変わる
◉ なぜそのような違いがつくられたのかを想像することで、楽曲理解のヒントになる
◉ 違いを弾き分けることで、表現そのものが変わる
◉ なぜそのような違いがつくられたのかを想像することで、楽曲理解のヒントになる
細かな違いの洗い出しは
繰り返しをもつあらゆる楽曲で必要な考え方ですが、
特に、ソナタ形式の提示部と再現部においては
超重要事項。
「ただ単に移調されている」というようなものよりも
むしろ、
「似ているけれども根本的な音の使い方が異なる」
といった部分を把握しておきましょう。
例えば、以下のようなもの。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、28小節目 および 83小節目)
譜例は、提示部と再現部における対応する部分ですが、
メロディそのものにも変化がありますし
その他の細かな違いは多くあります。
「似ているけれども根本的な音の使い方が異なる」
という視点で注目すべきなのは、
カギマークで示した部分。
バスが小音符で書かれている書法とそうでない書法が
わざわざ使い分けられています。
あくまでも一例に過ぎず、
このような違いが
実際の楽曲には山ほどでてくるので、
必ず、目を光らせるようにしてください。
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