【ピアノ】繰り返しにおける細かな違いをすべて洗い出す

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繰り返しにおける細かな違いを
しっかりと把握しておくことで
いくつもの恩恵を受けることができます。

 

楽曲の中には

素材の大小はあれど

たいてい、繰り返しが出てくるものです。

譜読みをする段階から

「どこが同じで、どこが異なるのか」

といったことを

すべて洗い出しておきましょう。

 

こういったことを考えなくても

楽譜を見ているうちは

弾けてしまいますが、

しっかりと把握して考えておくことで

以下のような利点があります。

◉ 違いを区別しておくと、暗譜対策になる
◉ 違いを弾き分けることで、表現そのものが変わる
◉ なぜそのような違いがつくられたのかを想像することで、楽曲理解のヒントになる

 

細かな違いの洗い出しは

繰り返しをもつあらゆる楽曲で必要な考え方ですが、

特に、ソナタ形式の提示部と再現部においては

超重要事項。

 

「ただ単に移調されている」というようなものよりも

むしろ、

「似ているけれども根本的な音の使い方が異なる」

といった部分を把握しておきましょう。

例えば、以下のようなもの。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第2楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、28小節目 および 83小節目)

譜例は、提示部と再現部における対応する部分ですが、

メロディそのものにも変化がありますし

その他の細かな違いは多くあります。

「似ているけれども根本的な音の使い方が異なる」

という視点で注目すべきなのは、

カギマークで示した部分。

バスが小音符で書かれている書法とそうでない書法が

わざわざ使い分けられています。

 

あくまでも一例に過ぎず、

このような違いが

実際の楽曲には山ほどでてくるので、

必ず、目を光らせるようにしてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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