多くの楽曲でいえる一般的なこととして、
ダイナミクスの変化がないまま、あるいは、弱まって
音が増えたり音価が細かくなる場合は
たいてい、より軽い表現になります。
例えば、以下のようなもの。
モーツァルト「ピアノソナタ 変ホ長調 K.282 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、15小節目)
カギマークで示した部分は
32分音符で音価が細かくなりますが、
ダイナミクスは変化していませんね。
音が増えたり音価が細かくなって
音楽が重くなるケースもゼロではありませんが、
先ほども書いたように
ダイナミクスが同じまま、あるいは、弱まった場合というのは
音楽としては軽くなることのほうが大半。
したがって、
こういったパッセージでは
重くならないように気を付けながら演奏することが重要です。
音価が細かくなると
一種の苦労が伴うので、
どうしても反対に重くなってしまいがち。
しかしそれでは、表現が逆を行ってしまっています。
装飾音が出てくるケースでも同様。
たいてい、装飾音を取っ払っても
音楽的にはいちおう成立してしまうものに対して
装飾しているのですから
音数口数が増えているわけですよね。
やはりそういった場合は
音楽的には軽くなるケースがほとんど。
装飾音を入れる大変さに釣られて重くならないように
注意が必要です。
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