【ピアノ】練習すべき繰り返しを整理して、心理的ハードルを下げる

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「繰り返しを整理して、その全体に占める割合を把握する」
これを意識しましょう。
意識しないで何となく楽譜を追っているのとでは
結局同じ楽譜を読んでいるのでも
心理的負担が大きく異なります。

 

多くの楽曲には

リピートマークを使ったものや

使わずに横続きで全部書かれているものも含め、

「繰り返し」がたくさんあります。

それらを整理し把握しておくと

練習すべき部分が

思ったよりも限られていることに気が付き、

心理的ハードルを下げることができます。

 

例えば、

ショパンの最難関エチュードとして知られる、

「エチュード Op.10-2」

 

この楽曲では同じ繰り返しが多く、

はじめの4小節と共通している部分が

他に12小節もあります。

全曲が49小節ですから、

単純計算すると

「49 ÷(4+12)」で

おおよそ1/3もの部分を

はじめの4小節で学んだことに匹敵するんです。

 

ショパンの他の作品でも、

ショパン「ワルツ 第3番 イ短調 Op.34-2」をはじめ

リピートマークを使わずに

繰り返しが横続きで書かれている作品は

多くありますね。

 

とうぜん、繰り返しをそれぞれどう表現するかは

よく考慮するべきで、

譜面上がまったく同じ繰り返し、

もしくは、ほとんど同じ繰り返しだからといって

そっくりそのままコピーしたように演奏すべきではありません。

しかし、

少なくとも譜読みの初期段階の心理ハードルを下げることは

継続の面で意味のあることです。

 

加えて、

◉ 譜面上まったく同じだけど、少し変えて弾いているのか
◉ 譜面上少し異なるから、変えて弾いているのか

これらは自分の中で整理しておいたほうがいい。

そうすることで、

暗譜をする段階になっても

問題が生じにくいでしょう。

 

「練習すべき繰り返しを整理して、心理的ハードルを下げる」

とにかく、これを意識してみてください。

意識しないで何となく楽譜を追っているのとでは

結局同じ楽譜を読んでいるのでも

心理的に大きく異なります。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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