ラフマニノフ「前奏曲 変イ長調 op.23-8」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
この箇所では
下段の4分音符も重要ですが、
丸印で示した高い音が
より重要なメロディ。
この楽曲をはじめて聴いたときに
なんだか宙を舞っているような美しいメロディだと
感じたものです。
その秘密は、
メロディが拍頭で打たれずに
16分音符ひとつぶん遅れて鳴らされることにあります。
多くの楽曲では
メロディは拍頭で鳴らされるため、
ディレイというエフェクトがかかったような
エコーになる譜例のような書法は
聴衆にとって新鮮に響きます。
楽曲をひも解いていくというのは
こういった些細な部分に耳を傾けることだと
言えるでしょう。
この記事の内容を読んだ今、
再度、上記の作品を聴いてみてください。
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