楽式の学習では
動機などのいわば小細胞レベルから
楽曲の成り立ちを理解していくことも含まれます。
このような学習の利点はたくさんありますが、
演奏に直結するものとしては、
「フレーズを見抜く力が上がる」
というものが大きいでしょう。
フレーズは、
「フレーズのスラー」や「休符」で示されます。
しかし、
スタッカートなどが中心の場合は
「動機がどのように集まって区切りをつくっているのか」
などを参考にフレーズを見分けることになる。
したがって、
動機単位で音楽を捉える力がついていれば
フレーズのスラーが書かれていないような
やや分かりにくいフレーズでも
正確に読み取ることができるというわけです。
という記事で書いたように、
音楽でいうフレーズの区切りは
文章でいう句読点と考えることができますので、
フレーズが見抜けるようになると
演奏解釈にも直結します。
「楽式論 石桁真礼生 著(音楽之友社)」では
動機の話が「第1編」から扱われることからも
それが重要な基礎のひとつと言ってもいいでしょう。
中長期でみて有益なので
少しずつでも学習を進めてみてください。
◉ 楽式論 石桁真礼生 著(音楽之友社)
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