【ピアノ】なぜ、高くから叩く奏法では音量や音色をコントロールしにくいのか

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鍵盤が下り始める瞬間に
手の移動にかなりのスピードがついてしまっていると、
そのスピードのまま鍵盤が下り始めてしまいます。
詳しくは、本記事をご覧ください。

 

「高いところから叩くと、響きが散らばって美しい音が出ない」

などと、これまでにも記事にしてきました。

 

ではなぜ、

高くから叩く奏法では

音量や音色をコントロールしにくいのでしょうか。

 

鍵盤が下がり始める瞬間がポイントになります。

高くから叩く場合は

手が鍵盤へ触れるまでの間に

すでにスピードがついているので、

鍵盤へ触れたときには

そのスピードをともなって鍵盤が下りていきます。

したがって、

鍵盤をどれくらいの加減で打鍵するかのコントロールが

ほとんどできない。

 

一方、

鍵盤のすぐ近くから

あるいは

鍵盤に触れた状態から打鍵した場合は

鍵盤が下がり始めるポイントにおける

上例のようなスピードはないので

鍵盤をどれくらいの加減で打鍵するかのコントロールが可能となり

音量や音色をコントロールできる。

 

近現代の作品におけるパーカッシヴなものなど

求めるサウンドによっては

高くから叩く奏法を使うこともありますが、

原則としては

この奏法は封印しておきましょう。

と言いますか、

不注意に叩いてしまっていないかどうかに

気を向けてみましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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