「同じダイナミクスのまま、音色を変える」
これは
打鍵の工夫でも実現できますが、
もっとシンプルなやり方があります。
「同じダイナミクスのまま、ソフトペダルを使う」
という方法。
当たり前のことのように感じるかもしれませんが、
この発想って、意外と忘れがち。
ソフトペダルというと
ダイナミクスを抑える方向にばかり
視点が向いてしまう傾向があるからです。
以前に
という記事において
「強奏でソフトペダルを使う音色づくり」
について記事にしました。
それに加えて、
同じダイナミクスのまま
ソフトペダルを使って音色を変えるのも
テクニックのひとつというわけです。
近現代を中心に
あらゆる作曲家が取り入れている表現となっています。
例えば、以下のような例。
プロコフィエフ「風刺(サルカズム) Op.17-5」
譜例(PD作品、Finaleで作成、25-34小節)
繰り返しますが、
ソフトペダルを使うところは
必ずしもダイナミクスが下がるところとは限らないのにも関わらず、
どうしても発想はそちらへ傾いてしまいがち。
「弱音ペダル」という異名にとらわれすぎず
柔軟に取り入れていくといいでしょう。
求める表現に必要であれば
ソフトペダルの指示がないところでも
演奏者の判断で
この音色づくりをして構いません。
同じ強さで打鍵しているつもりでも
ソフトペダルを使用することで
そうでない場合と比べると
音勢がいくぶん弱まっています。
そこで、
細かなことですが
以下の2パターンのどちらで演奏するのかというのも
検討のポイントとなります。
◉ あくまでも、打鍵する強さ自体を同じダイナミクスとして扱う
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