具体例をひとつ挙げます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲頭)
ここでは、カギマークで示したように
4小節の小楽節が「1+3」に区切られています(ピアノ版では)。
メロディラインのフレージングを見れば明らかですが
「2+2でとりそうになっていた」
もしくは「とっていた」「聴いていた」という方も
いるのではないでしょうか。
それでは音楽の意味が変わってしまいます。
リズムや音程以外のことは
意外といい加減になりがちなのが、
極論、呼吸を止めていても弾けてしまうピアノ演奏で
気をつけなければいけない部分。
反対に、呼吸を直接ともなう管楽器でこのメロディを演奏するばあい、
「1+3」でしかとりようがないのです。
とにかく、
フレーズの分割を勘に頼らないことが重要。
(再掲)
2-4小節のフレーズのヤマは3小節目の頭なので
上段における
2小節目から3小節目へのつながりを強く意識すべき。
そうすることで
「1+3」の「3」を表現できます。
この楽曲では、
すべてのところが「1+3」進んでいくわけではありません。
共通している部分は出てきながらも
その都度、表現が変わっていくので
フレーズ分割のとり方をよく把握して
間違えないように譜読みしましょう。
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