「ピアノへの道」アンドル フォルデス (著)、渡辺 護 (翻訳) 音楽之友社
という書籍の中に、以下のような記述があります。
此の変奏曲(ブラームス「パガニーニの主題による変奏曲 Op.35」のこと)
を演奏出来る、出来ないは別にして、
此の変奏の中の幾つかを日常の練習のレパートリーの中へ加えるべきである。
(抜粋終わり)
【ピアノ】独学者向け!ツェルニー50番の代用としてオススメの教材
という記事も以前に書きましたが、
変奏曲を自分にとっての良いエチュードと考えて
抜粋で取り組むことには
期待できる学習効果があります。
まず何よりも
ひとつの変奏は短く、かつ、音楽的なものが多いですし、
将来同曲の難しい変奏へ挑戦するモチベーションにもなります。
取り出す変奏によっては
ほんとうにエチュードとしての効果をあげることもできるでしょう。
変奏のひとつが単独で有名になっている作品もあるように、
弾きたい変奏があれば
通常のレパートリーとして取り組むのもアリです。
ちなみに、シューマン「交響的練習曲 Op.13」は
全体としては難易度の高い作品ですが
「Etude XI (Variation 9) , Andante espressivo」は
非常に美しく、短尺でもあるので
とりあえず単独で弾いてみる変奏としておすすめ。
どんな変奏曲でも
全変奏にトライしたほうが学習になるのは言うまでもありません。
しかし、
「弾きたいけど全曲は難しい」
という変奏曲がある場合は
まずは上記のように付き合ってみてください。
◉ ピアノへの道 アンドル フォルデス (著)、渡辺 護 (翻訳) 音楽之友社
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