具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、67-68小節)
67小節目の左手パートに運指を書き込みました。
丸印で示した運指は
現行のヘンレ版でも採用されている番号です。
いったんそれらを使うことを前提として
他の部分をどう運指付けするかについて見ていきましょう。
点線で囲った部分を見てください。
前後の丸印で囲った運指へつなぐためには
音符の上へ書き込んだ運指でも
下へ書き込んだものでも
いちおう、可能ではあります。
しかし、
テンポを上げたときのことを踏まえると
上の運指のほうがBetterでしょう。
(再掲)
ゆっくりのテンポで弾いているときは
下の運指で弾いても何の問題もないのですが、
テンポを上げると
2の指でC音を弾くときに
黒鍵のCis音に引っ掛ける可能性が高いんですよ。
◉ 2の指を1の指の上で結構大きく移動させるから
というのが原因だと考えられます。
1の指をくぐらせる動作がない上の運指を使ったほうが
テンポが上がったときに黒鍵へ引っ掛ける可能性は低くなります。
下のような運指では、
何度も何度もさらったあと、
テンポが上がると
ようやく弾きにくい運指だと気付くことになる。
速い速度で弾くことになるところは
テンポ上げて弾いて運指を探ってみることも
最初の段階から取り入れてください。
まだ上手く弾けなくても問題なく、
その運指でいけるかどうかの見当をつけることが大切。
以前から何度も書いている
「一拍ずつ速く弾く練習」は
譜読みの段階から実践することを前提としているので、
この方法を取り入れることで
速く弾く場合に最適な運指を確かめることができます。
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