【ピアノ】ベトソナ第3番 第1楽章 最初の3度トリルの運指 4パターン

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難所として知られる、
ベートーヴェン「ピアノソナタ第3番 第1楽章」の曲頭。
3度の重音トリルにおける
4種類の運指を学習しましょう。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第3番 第1楽章」

の曲頭は難所として知られています。

3度の重音トリルが高速で出てくるので

音がバラけてしまいやすい。

 

今回は1小節目のそれに限って

4パターンの運指を紹介します。

どれでも演奏可能ですが

やりやすさには個人差があるはず。

すべて試してみたうえで

あなたにあった運指を見つけてください。

 

まずは、3つの運指案。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第3番 第1楽章」

譜例(PD作品、Finaleで作成、曲頭)

いちばんうえの運指では

「13・24・15」

という運指を使っていることに注目してください。

1の指をくぐらせていますね。

単純に横並びで「13・24・35」 にしてしまうと

とてもバラけやすくなってしまいます。

「24・35」の重音トリルをやってみると分かると思いますが、

指自体は隣りあっていても

この運指での連続はとても弾きにくいのです。

「くぐらせることができる1の指をうまく取り入れる」

というのが

こういった難しい運指ではポイントとなってきます。

 

上記3つの運指案は

オーソドックスなやり方です。

一方、

もうひとつの案は

「両手で分担する」というもの。

 

(譜例2)

小指でバスを残し、1小節3拍目以降はノンペダルで弾きます。

相当手が開く場合は

3の指で全音符G音も残して弾くことができますが、

結構たいへんです。

少なくともバスの全音符C音は残しましょう。

 

全音符G音を指で残せない場合は

ある意味「簡略版」になってしまうということですし、

両手で分担するのは

あくまで最終手段にしてください。

まずは

重音トリルを右手だけで弾くことに

取り組んでみるべきです。

 

【補足】
楽曲を弾き始める前に
低音の5度のみをソステヌートペダルで用意しておくと
それらを指で残さずとも響きを残すことができます。
良い結果が得られますが、
「楽曲開始前にソステヌートペダルを準備する」
という作業が必要になる意味でも
1小節目のトリルでしか使用できない方法です。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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運指 - ベートーヴェン (1770-1827)
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