【ピアノ】アンサンブルのリハーサルは過勉強で臨むに限る

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アンサンブルのリハーサルで
共演者を暗い顔させずに
かつ、音楽的に充実した時間を過ごす方法
を解説します。

 

連弾や2台ピアノなどのピアノデュオをはじめ、

ピアノが編成に入った各種アンサンブルを経験することも

多いのではないでしょうか。

誰かと一緒に音楽をするということは

とうぜん、共同練習を踏むことになりますね。

アンサンブルのリハーサルへは

とにかく、過勉強で万全準備をして臨むに限ります。

 

仲間うちでほんとうに気軽にアンサンブルするものを除いた場合、

リハーサルでおこなうのは

タイミングを合わせることではありません。

その先の音楽をつくり上げること。

 

共演者のうち、誰かひとりでも不勉強の人物がいると

一気に周りをげんなりさせてしまいますし、

音楽をつくり上げるところまで行かずに

リハーサル時間が終わってしまいます。

 

楽曲の周辺知識をしっかりと得て、

その楽曲についてみんなと話せるようになっておくことが出発点。

そして、譜読み段階の学習では

自分のパートに加えて

必ず、他者のパートも学習しておきましょう。

 

自分のパートを深く理解していると、

音楽的に演奏できるだけでなく

他者のパートを注意深く聴く余裕も生まれます。

そこに加えて、他者のパートも理解していると

音楽全体を俯瞰できるようになります。

 

たいてい、自分のパートを一生懸命読むことから始めるはずなので、

大きく次の4段階の到達度が出てくるでしょう。

① 自分のパートすらよく理解できていない
② 自分のパートは深く理解している
③ 自分のパートは深く理解しているが、相手のパートはよく理解できていない
④ 自分のパートも相手のパートもよく理解できている

 

この④の段階まで自分を引き上げてから

リハーサルへ臨めるように

過勉強してほしいと思います。

「今の自分の力ではどうこう」ではなく、

まずは、その楽曲のために時間を投下することです。

そうして全体理解の段階まで達していると、

音楽の深いレヴェルで

アンサンブルやディスカッションできるので、

共演者を暗い顔させる可能性はありませんし

何よりも、音楽的に充実したリハーサル時間を過ごすことができるでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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