連弾や2台ピアノなどのピアノデュオをはじめ、
ピアノが編成に入った各種アンサンブルを経験することも
多いのではないでしょうか。
誰かと一緒に音楽をするということは
とうぜん、共同練習を踏むことになりますね。
アンサンブルのリハーサルへは
とにかく、過勉強で万全準備をして臨むに限ります。
仲間うちでほんとうに気軽にアンサンブルするものを除いた場合、
リハーサルでおこなうのは
タイミングを合わせることではありません。
その先の音楽をつくり上げること。
共演者のうち、誰かひとりでも不勉強の人物がいると
一気に周りをげんなりさせてしまいますし、
音楽をつくり上げるところまで行かずに
リハーサル時間が終わってしまいます。
楽曲の周辺知識をしっかりと得て、
その楽曲についてみんなと話せるようになっておくことが出発点。
そして、譜読み段階の学習では
自分のパートに加えて
必ず、他者のパートも学習しておきましょう。
自分のパートを深く理解していると、
音楽的に演奏できるだけでなく
他者のパートを注意深く聴く余裕も生まれます。
そこに加えて、他者のパートも理解していると
音楽全体を俯瞰できるようになります。
たいてい、自分のパートを一生懸命読むことから始めるはずなので、
大きく次の4段階の到達度が出てくるでしょう。
② 自分のパートは深く理解している
③ 自分のパートは深く理解しているが、相手のパートはよく理解できていない
④ 自分のパートも相手のパートもよく理解できている
この④の段階まで自分を引き上げてから
リハーサルへ臨めるように
過勉強してほしいと思います。
「今の自分の力ではどうこう」ではなく、
まずは、その楽曲のために時間を投下することです。
そうして全体理解の段階まで達していると、
音楽の深いレヴェルで
アンサンブルやディスカッションできるので、
共演者を暗い顔させる可能性はありませんし
何よりも、音楽的に充実したリハーサル時間を過ごすことができるでしょう。
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