【ピアノ】主役の音を脇役の音で吹き飛ばさない

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メロディをキング(王様)にさえすれば、
とりあえず
いちばん大事な要素は確保されます。

 

はっきりとしたメロディがある楽曲の場合は

たいていメロディがいちばんの主役であり

それらを聴衆も聴きたがっています。

 

しかし、

それ以外の要素を頑張りすぎて

主役の音を脇役の音が吹き飛ばしてしまっているケースも見受けられます。

脇役のほうが口数が多いケースではなおさら。

 

あらゆる要素が合わさってひとつの音楽ができているわけなので、

「主役」「脇役」という考え方が

必ずしも適切だとは言えません。

しかし、これくらい極端に考えないと

聴こえてほしい部分が聴こえてこないんです。

 

筆者は指導に行っている音楽学校で

作曲の学生に

「メロディを、もっとキング(王様)にして」

と伝えることがあります。

そのオーケストレーションでは

大事な部分が聴こえない、

あるいは、聴こえにくい、

という意味。

 

メロディをキング(王様)にすべきなのは、

それが存在する楽曲であれば

創作でも演奏でも同様です。

 

大事な要素がはっきりと聴き取れるバランスを確保しながら、

それ以外の要素の主張具合考えていくようにしましょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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