具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.311 (284c) 第1楽章」
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、17-20小節)
左手の伴奏に着目すると、
丸印で示した「バスラインに準ずる音」が
内包されていることに気がつくと思います。
こういった音を
やや強調するつもりで演奏していくと
重要な音が明確になり
それ以外の音との差も生まれる。
結果、伴奏パート自体を音楽的に演出できます。
(再掲)
試しに、譜例の丸印をつけた音だけを取り出して
弾いてみましょう。
バスラインだけでも充分にメロディックになっていることに
気がつくと思います。
これらだけで音楽的に弾けるようにさらっておき、
その後に他の音も入れて伴奏パートを完成させる。
最後に、右手も添えて全体のバランスをとる。
このように練習するといいでしょう。
「大事な音と控えても大丈夫そうな音を見分けて、それらの差をつけること」
これは音楽的な演奏の基本です。
それを
「伴奏単体の中でもおこなうべき」
というのが
本記事で強調したい部分。
大事な音と控えても大丈夫そうな音を見分るコツは
いくつかありますが、
いちばん取り組みやすいものとしては
「バスに準ずる音はどれなのか」
これを調べるということです。
本記事の譜例などを参考に学習してみましょう。
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