おおむね弾けるようになるまでの
譜読みの段階というのは、
未知の楽曲をひも解いていく楽しさがありますね。
しかし、まだスラスラ弾けない状態なので
同じところで何度も立ち止まったりすると
気持ちが萎えてしまうという方も多いようです。
譜読みの途中で気持ちが萎えたときの立て直し方には
大きくふたつの方法があります。
ひとつめは、
「やらないとやばい」という状況をつくってしまうこと。
例えば、テスト前の一夜漬けなんかは典型で、
「今日やらないとほんとうにやばい」
という状況だからこそ
たとえ短い時間でもやろうと思うわけですよね。
ピアノ演奏においては
◉ 単発(スポット)レッスンを入れてしまう
など、やらないとやばい状況をつくる方法はあります。
そのような予定を入れることで自分へ発破をかけてしまうのは、
さっさと気持ちを立て直して譜読みをガンガンに進めるための
ひとつの方法です。
もうひとつの気持ちが萎えたときの立て直し方は、
割と真面目な性格の方に向いている方法なのですが、
先ほどとは真逆のアプローチ。
その楽曲を弾く機会をあえて決めないようにしておき
いっそのこと、わざと時間をかけて譜読みを進めてみる、
というやり方です。
例えば、
などといったように自分で決めて
区切って区切って区切って譜読みを進めていく。
このやり方がどうして有効なのかというと、
譜読みをしていて萎えてしまう理由の多くは
「ここでこんなにつまづいているのに、まだ先がこんなに長い…」
などと、長い楽曲トータルと比較して現時点の状況を見てしまうからです。
先が見えないことに不安を感じ、諦めにも似た感情をもってしまう。
区切っても楽曲最後までの総小節数は変わりませんが、
「今日はこの2段のみでいいや」
と割り切っていることで
楽曲全体に対してではなく
その区切った部分に対しての現時点の状況を見ることができます。
そうすると、先が見えない譜読みからは脱することが可能。
「やらなければいけないと思い込んでしまう分量を減らすことはできないか」
これを考えてみてください。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント