【ピアノ】短いグリッサンド的な3連符で有効なペダリング

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あえて濁らせるように
ダンパーペダルを使用することが有効なケースのひとつが、
短いグリッサンド的な3連符におけるそれです。

 

ペダリングの基本は

濁らせないことにあるように感じるかもしれません。

しかし、

あえて濁らせるように使用することが有効なケースもあります。

 

その例としては、

などの記事で紹介したものがありますが、

本記事では

さらに別の観点から調べてみましょう。

 

以下の譜例を見てください。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ 第32番 ハ短調 op.111 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、19-21小節)

この譜例に出てくるような

短いグリッサンド的な3連符では、

ダンパーペダルを踏みっぱなしにすることで

クレッシェンドを迫るような効果で演出することができます。

 

一瞬で通りすぎるので、濁りは気になりません。

「濁っている、濁っていない」

というように聴こえるというよりは、

効果音的に響くので

問題を感じないわけです。

 

(再掲)

このような

クレッシェンドを伴うべきグリッサンド的な3連符は

実際のオーケストラ作品でもたびたび見られます。

さまざまな楽器でおこなわれますが、

例えば、コントラバスが高めの音域でグワっとやると

意外や、とても効果が高いんですよ。

 

上記以外の楽曲でも

似たような場面がときどき出てきますが、

弱奏、強奏関係なく

ダンパーペダルとクレッシェンドを補って演奏すると

こういった音型がもつ性格を

演奏に表すことができるでしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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