アゴーギク、デュナーミクをはじめ、
表現に悩んでカチンコチンになってしまうケースは多いようです。
以前の筆者もそうだったので
とてもよく分かるのですが、
これは、音符に支配されている状態。
例えば、
8分音符が書かれているから
ピッタリ8分音符の長さだと思って
音楽を動かせなくなってしまう。
他者の演奏から学んだりして
動かし方が何となく分かっていても
動かせなくなってしまう。
作曲家が意図したリズムの近似値が
楽譜へ落とし込まれているだけとはいえ、
拍感がなくなってしまったら
勝手な演奏になってしまいます。
しかし、
頭の中が整理されて
楽曲の骨格を把握したら、
極論、もう8分音符の旗なんて
鉛筆で塗り潰しちゃってもいいんですよ。
音楽に「こうしなきゃいけない」というのは
1個もありません。
さまざまな人物の観点から
「こうしたほうが美しいかも」
「こうしたほうが音楽の流れに沿っているかも」
などといったことはいくらでも出てきますが。
「自由」と「勝手」は違うので
だからこそ
可能な限り音楽史や演奏論なども勉強しておくといいのですが、
そのときの経験や知識で
いちばんだと思う判断をすれば
それはそれで正解なんです。
自分の責任で演奏するとはそういうこと。
その精度がだんだんと上がっていけばいい。
音符に支配されない。
自由と勝手は違うので
自由の精度を上げるために日々学習する。
頭と心を柔軟にして
もっと遠いところまで行きたいですね。
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