【ピアノ】「フレーズごとに消す」とはどういうことか

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仮にダイナミクスの松葉が書かれていなくても
フレーズごとの細かな処理
が必要になるケースもあります。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第14番 K.457 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、17-18小節)

ここでは、スラーで示されているように

数音による短いカタマリで

フレーズが連続していきます。

カッコ付きデクレッシェンドの松葉を補足しましたが、

このように

ワンフレーズごとに消してください。

 

どうしてかというと、

【ピアノ】なぜ、フレーズ終わりはおさめるのが原則なのか

という記事で解説したように

フレーズの終わりはおさめるのが原則だからです。

 

こういったフレーズごとの処理を、

参考のデクレッシェンドが書かれていなくても

見抜けるようになることが大切。

 

(再掲)

楽曲によっては

作曲者がこのようなニュアンスを

細かく書いてくれているケースもあります。

その場合はとうぜん、

「デクレッシェンドはワンフレーズ単位で」

という意味であり

各フレーズの最初では

もとのダイナミクスに戻してください。

全体を通してだんだんと小さくなっていくわけではありません。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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