筆者の経験上、
楽器保守って
結構いい加減になりがちですが、
これをおろそかにすると
後々困ることに。
具体的な例を挙げます。
筆者の自宅では
窓のそばにピアノを置いてありました。
あるとき、
ピアノのすぐそばに水滴が落ちていたのですが
「おかしいな」と思いながらも放っておいたんです。
そうしたらそれ、雨漏りだったんですよ。
窓とカーテンレールの間にある木部から漏れていました。
早速修理してもらいましたが、
気付かずに放っておいて悪化していたら
窓際のピアノまで痛めるところでした。
また、
移動させたピアノのそばも妙にシケることに気が付いたので
これも調査してもらうことに。
壁面の、
モルタル(セメントと細骨材を混ぜ合わせて固めたもの)
とボード(木材板)がつながれている部分で
モルタルとボードとの温度差があり
モルタルのほうに結露が生じていたとのこと。
これも、最大限の湿気対策をしてもらったうえで
ピアノの位置も再度移動させました。
トラブルって、たいてい予兆があるもの。
上記の2例とも
危険信号を見つけたときに
すぐさま調査&修理&対策をしてもらったので
ピアノは無事でしたが
こういうのをいつまでも放置しておくと
大事な楽器を傷つけることになります。
とにかく、
将来の危険信号を見つけたら
先延ばしにせず
全力をあげて解決しておくようにしてください。
「風邪の予兆を軽視したら、後々医療費がかかる」
のような感じで、
楽器保守関連でも
危険信号を軽視したら
後々もっとたいへんなことになってしまうはずです。
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