「心で弾くピアノ―音楽による自己発見」
著 : セイモア・バーンスタイン 訳 : 佐藤 覚、大津 陽子 / 音楽之友社
という書籍に
以下のような文章があります。
著名な精神科医であるヘレン・ボイゴン博士はかつて私にこう語った。
「どんなものを学習する場合でも、
その過程で最も重要なことは、
年齢にかかわりなくリラックスして、
無邪気な気持ちになることができるかどうかということなのです。」
無邪気な気持ちの子供たちは、
いつでも今度は良いことがあると期待している。
できそうだと思い、しばしば本当にそうなるのである。
したがって、われわれが子供たちから学ぶことは、
心を閉ざさず無邪気でいれば、
自分の内から最大の力を引き出すことができるということである。
(抜粋終わり)
◉ 心で弾くピアノ―音楽による自己発見
著 : セイモア・バーンスタイン 訳 : 佐藤 覚、大津 陽子 / 音楽之友社
結局、面白がる以外の目標をあまりもたずにひたすら楽しむことが
いちばん有意義で
かつ、上達への近道だと感じています。
【ピアノ】必ずしも実技に直結しないちょっとした発見でも、いちいち喜ぶ
という記事でも書いたように、
「必ずしも実技に直結しないちょっとしたこと」
というのを発見するたびに
いちいち喜んでください。
見栄や比較やミーハーな気持ちで音楽を雑に扱うのではなく
純粋に音楽そのものを楽しんで
また一歩深く入っていけたような喜びを感じるようになると
無邪気な気持ちで音楽を続けられますし、
結果として、自分の内から力を引き出すことにもつながります。
筆者は先日、
住んでいる地域でやっていた古本市へ立ち寄りました。
もう絶版になってしまっていて
ネットショッピングでもなかなか手に入らない
ヨーゼフ・ルーファーの音楽書を発見。
嬉しくて、レジへ犬のように走って行ってしまい
自分でも驚いたのですが、
このような派手さがなくてお金にもならないような音楽を好きでいられることを
改めて幸せに思いました。
どんな分野にも言えることですが、
「面白がる以外の目標をあまりもたずにひたすら楽しむ」
というのを大切にしていきたいですね。
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