以下の譜例を見てください。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、168-173小節)
小音符で示した音符群は
実際の楽曲には書かれていません。
上記の書籍の中で
以下の抜粋文章と共に補筆されているものとなります。
(以下、抜粋)
休符にも隠された半音階がある。
この隠された音型を想像することは、
休符を生きたもの、無音の音楽を表す。
(抜粋終わり)
休符にも隠された半音階がある。
この隠された音型を想像することは、
休符を生きたもの、無音の音楽を表す。
(抜粋終わり)
(再掲)
小音符は実際にはないわけですよね。
しかし、
半音階という特徴的なパッセージを2小節聴かされた後に
パッと無音になると
直後は我々の心の中に半音階のサウンドが残っていて
無音のときにも錯覚として半音階を聴いてしまう、
ということなんです。
人によって
どういった音域のどういった音程の半音階を想像するかは
異なるでしょう。
しかしいずれにしても
「実際に聴こえていないものを想像で聴いてしまう」
という錯覚は
演奏者や聴衆の想像力を豊かにするので、
休符を、意味のある「間(ま)」にしてくれるというわけです。
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