具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
譜例1(PD作品、Finaleで作成、72-75小節)
このような
跳躍も含む音数の多い和音伴奏というのは
モノにするのに多少の練習が必要です。
音を拾うまではすんなりできるかもしれません。
しかし、
両手で弾けるようになって
いざ録音してみると
思っていた以上にものすごくテンポが遅くてげんなりしてしまう、
などといった経験もあるのではないでしょうか。
練習のポイントがあります。
その部分のフレージングをよく観察して
ひとかたまり一息で
求めているテンポで弾けるように練習してください。
「ひとつ、ひとつ、ひとつ」になると
音楽が流れず
テンポも上がりません。
(再掲)
例えば、譜例1のところの場合、
1小節ひとかたまりでとれるので
譜例2の最初の2段のような練習をしてみましょう。
もしくは、
バスへスタッカートが2小節ごとに付けられていることから
2小節ひとかたまりと解釈することもできます。
その場合、譜例2の最後の2段のような練習をしてみてもいいでしょう。
譜例2(Finaleで作成)
区切って演奏すると
短い単位に集中できて弾きやすいはずなので、
まずは、このやり方で
求めているテンポまで上げてください。
とうぜん、音楽的なニュアンスを忘れてはいけません。
理想は、左手のパートを先に暗譜してしまうくらいの
食らいつき練習をすることです。
という記事で
1拍ごとに速く弾く練習方法について書きましたが、
この「拍頭止め」という練習方法は
上記、譜例2のような
1小節ごとや2小節ごとに止めていくやり方のようにも
応用の利くものとなっています。
練習したい「ひとかたまり」で
上手く止められないかを考えてみるといいでしょう。
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