【30秒で学べる】ベートーヴェン「ピアノソナタ第6番 第1楽章」ワンポイントレッスン

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ベートーヴェン「ピアノソナタ第6番 ヘ長調 op.10-2 第1楽章」ワンポイントレッスン

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、77小節目)

77小節目にはfpが書いてありますが、

ピアノは「減衰楽器」なので

どのように解釈したらいいのでしょうか。

 

これは、「小節頭の左手のみ で、直後にすぐ出てくる右手からはすべて 

と解釈していいでしょう。

単に と を分けて書くよりも、

fpと書いた方が

アクセント的な意図が強く見えますよね。

 

つまり、

「フォルテをsubitoでピアノ(弱く)にする」

というよりは、

「全体がピアノ(弱く)の領域の中に音像の近い音が一音挟み込まれてくる」

という、

「全体をピアノ(弱く)の領域として捉えた解釈」

が適切でしょう。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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