【ピアノ】拍子記号とメロディのもつ拍子感覚が一致しない例

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「拍子記号とメロディのもつ拍子感覚が一致しない例」
というのは
実際の楽曲を見ていると意外と多くあり、
分割を見抜く譜読みの力と
演奏方法の工夫が必要です。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ ト長調 K.283 第2楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、11-13小節)

ここでは

小節線にとらわれずに

音楽を読み取っていかなくてはいけません。

4/4拍子ですが、

点線で区切ったように

3拍子で音楽が進んでいくので

それを踏まえたうえでの重み入れなどが必要です。

 

このような

「拍子記号とメロディのもつ拍子感覚が一致しない例」

というのは

実際の楽曲を見ていると意外と多くあります。

見分け方は多岐に渡りますが、

譜例のところの場合は

メロディラインだけでなく

ダイナミクス記号を見ることでも

その分割を見抜くことが可能。

 

(再掲)

なぜこのような書法がとられているのかというと

おそらくですが、

3/4拍子に書き換えてしまうと

「そこだけ意味をもってしまう」ので、

あえて4/4拍子のまま書かれていると推測できます。

 

こういった、

拍子記号とメロディのもつ拍子感覚が一致しない作品は

例えば、シューマンの作品などではよく見られます。

彼の作曲技法上の特徴とも言えるくらいですね。

有名どころだと

シューマン「子供の情景 7.トロイメライ Op.15-7 へ長調」

などが該当するので、

そういった観点で

改めて楽譜へ目を通してみてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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