具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、11-13小節)
ここでは
小節線にとらわれずに
音楽を読み取っていかなくてはいけません。
4/4拍子ですが、
点線で区切ったように
3拍子で音楽が進んでいくので
それを踏まえたうえでの重み入れなどが必要です。
このような
「拍子記号とメロディのもつ拍子感覚が一致しない例」
というのは
実際の楽曲を見ていると意外と多くあります。
見分け方は多岐に渡りますが、
譜例のところの場合は
メロディラインだけでなく
ダイナミクス記号を見ることでも
その分割を見抜くことが可能。
(再掲)
なぜこのような書法がとられているのかというと
おそらくですが、
3/4拍子に書き換えてしまうと
「そこだけ意味をもってしまう」ので、
あえて4/4拍子のまま書かれていると推測できます。
こういった、
拍子記号とメロディのもつ拍子感覚が一致しない作品は
例えば、シューマンの作品などではよく見られます。
彼の作曲技法上の特徴とも言えるくらいですね。
有名どころだと
シューマン「子供の情景 7.トロイメライ Op.15-7 へ長調」
などが該当するので、
そういった観点で
改めて楽譜へ目を通してみてください。
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