【ピアノ】音が無くなる箇所を活かすために

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本記事では、
「両手ともに音が無くなるところの表現」
について話題にしています。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ベートーヴェン「エリーゼのために」

譜例(PD作品、Finaleで作成、楽曲後半部分の一節)

赤色で囲った箇所が

「両手ともに音が無くなる箇所」

となっています。

このような表現は

音が鳴っている箇所と同じくらいにものを言います。

うっかりダンパーペダルを切り忘れてしまったりすると

せっかくの沈黙が台無しになってしまう。

 

活かすためにはどうすればいいと思いますか?

「沈黙になる直前の音の切り方を工夫する」

これに限ります。

 

(再掲)

譜例の箇所の場合は、

★印の箇所の余韻をフワッと切ると直後の沈黙が活きてきます。

楽曲によっては

バッと勢いよく切った方が

直後の沈黙が印象的に演出される場合もあります。

重要なのは、

「沈黙の部分をどのような演出にしたいのかを考えた上で、直前の余韻の切り方を決定する」

ということ。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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