​​【ピアノ】ピアノ演奏におけるステージ不安克服法

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プロの音楽家でもみんな、一か八かやっています。
“嫌な” 緊張感さえなければ
適度な緊張感は歓迎する。
そのようにして思い切って弾くことが
ステージでの不安克服につながることを腑に落としてください。

 

本番に「慣れ」って無くて、

新しいステージになれば

またそのときに新たな緊張感が出てきます。

しかし、良い緊張感はむしろあったほうが良く

だからこそ

弾き終えて緊張から解放されたときのハイな感覚や充実感を

得ることができるわけですね。

 

本記事の主眼は、

読んだ方が

本番における “嫌な” 緊張感をできる限り減らせるようにすること。

ステージで楽譜を見る場合と見ない場合とで

それぞれ解説します。

 

ステージで楽譜を見る場合

 

ソロで楽譜を見る場合というのは

本番までにそれほど余裕をもって準備できないケースが多いでしょう。

しかし、

最低限の目標として

「楽譜を見る場合でも、いちおう暗譜している」

というところを目指してください。

 

暗譜をしているけれどもいちおう楽譜を置いているのと

楽譜にかじりついているのとでは

まったく心理的状況が異なります。

“嫌な” 緊張感を減らすためには

心理的な余裕をもてなくてはいけません。

 

ステージで楽譜を見ない場合

 

楽譜を見ない場合は

文字通り、とうぜん暗譜していることが前提ですが、

その暗譜が危なくなったときに参考にできるものがないわけですね。

“嫌な” 緊張感を減らすためには

楽譜に代わる復帰のための保険をかけておくといいでしょう。

例えば、以下のようなもの。

◉ 危ないところの周辺では、各段のいちばん左から弾き始められるようにしておく
◉「拍頭止め」練習をやり込んで、各拍の頭の音を覚えておく

 

筆者は、

学生のときに

ショパン「ピアノソナタ第3番」に取り組んだ際、

ほんとうに短い練習時間で本番を迎えなくてはなりませんでした。

一応暗譜してはいましたが、

弾いている最中に

落ち着かない、落ち着かない。

暗譜が危ないところだけでなく、

最初から最後までヒヤヒヤドキドキしていたんです。

楽譜を見ないで演奏するからには

せめてこのような状態を脱することができるくらいには

やりこんでおく必要があります。

そして、上記「楽譜に代わる復帰のための保険」をかけておけば

尚良しですね。

 


 

演奏面で工夫できることを紹介しましたが、

他にも

当日リハーサルでピアノの椅子やペダルの不安点を確認しておいたり、

ステージ上での歩く経路を決めておいたりなど、

頭をよぎるであろう演奏以外の一切の不安を消しておくことが

ステージ不安克服法のさらなるポイント。

 

プロの音楽家でもみんな、一か八かやっています。

“嫌な” 緊張感さえなければ

適度な緊張感は歓迎する。

そのようにして思い切って弾くことが

ステージでの不安克服につながることを腑に落としてください。

 

【心構え】

  • みんな「一か八か」でやっている
  • 適度な緊張感は歓迎
  • 思い切って弾くことが大切

【緊張感について】

  • 何回やっても本番に完全に「慣れる」ことはない
  • 新しいステージでは新たな緊張感が生まれる
  • 良い緊張感はあった方が、演奏後の解放感や充実感を味わえる

【楽譜を見る場合】

  • できるだけ暗譜を目指す
    ♫ 暗譜をしているうえで楽譜を置くと心理的な余裕ができる
  • 完全な暗譜が必要

【楽譜を見ない場合】

  • 「復帰のための保険」を準備する
    ♫ 危ないところは各段の左から弾き始められるようにする
    ♫「拍頭止め」練習で各拍の頭の音を覚える など

【その他の準備】

  • リハーサルでピアノの椅子やペダルを確認するなど、 演奏以外の一切の不安要素をなくしておく

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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