【ピアノ】とっつきにくい作品を分析するときのヒント

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本記事では、
20世紀以降のピアノ曲を分析していくときの
足の踏み入れ方を解説します。

 

近現代以降の作品は

それ以前のものよりも

分析が難しく感じるかもしれません。

実際のところは

ベートーヴェンやモーツァルトなどの音楽も

決して簡単なものではありませんが…。

 

近現代以降の作品を分析しようとも

ドビュッシーの初期作品あたりであれば何とかなっても

20世紀頭あたりの作品や

無調作品以降にまでなってくると

何から手をつけていいか分からないと思う方もいるはず。

そんなときに試してみて欲しいのは、

「共通点を見つける」

という分析方法です。

 

特徴的なリズムが出てきたら

それと同じリズムが他のところでも使われていないかどうかを

チェックしてみましょう。

また、全体的には分かりにくくても

割と多くの作品では「構成の繰り返し」をつくっているものなので、

それらを見つけることで

構成の線入れをしていくことができます。

 

例えば、武満徹の作品では

ピアノ曲に限らず

たいてい、曲頭が曲尾で部分的に回帰するんです。

無調作品でも

このような共通点を見つけて線を入れることはできますし、

その他にもたくさんの共通点が見られるはずなので

ガンガン書き込んでマーキングしていくことで

楽曲全体がどんどんと清算されていきます。

 

大づかみな分析から始めてみると

今の自身にとって少々とっつきにくい作品でも

足を踏み入れていくことができますし、

以後、細部を見ていくときの土台にもなります。

お試しください。

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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