ダンパーペダルを積極的に使うべきところというのは
少し数をこなせば
容易に判別できるようになりますが、
「踏んでも踏まなくても成立するところで使用するかどうか」については、
大部分のところ、奏者に任されています。
このときに判断の指標になるのは、
ダンパーペダルを使用したときのサウンドと
そうでないときのサウンドを
聴き分けられるようになっていること。
それを元に
その場その場で
使用したときのサウンドが欲しいかどうかを
自分の感覚と相談していくことになります。
たくさんの音が演奏されるときというのは
ダンパーペダルを使用することで和音化されるので
そのサウンドはすぐに判断がつきますが、
「”たったひとつ音” に対して使用しているかどうかの聴き分け」
これを何とかして聴き分けられるようになるべき。
中央のF音でもどの音でも構わないので、
たったひとつの音を全音符で打鍵して
◉ 打鍵前からダンパーペダルを踏み込んでおく
◉ 打鍵してからダンパーペダルを踏みこむ
◉ ノンペダルで打鍵し、音の切れ際にのみペダルで余韻をつける
などと、同じ音に対して
さまざまなペダリングの方法を試してみて
そのサウンドの違いを聴き取ってみてください。
音域によって効果に差があるので
低音域や高音域からもひとつの音を選んで
同様の実験をしてみましょう。
これを、ぜったいに面倒くさがらずにやってください。
◯◯ Hzの音だからどうこうとか
そういうことを考えずに、
主観的な自分の感じ方で考えていくだけでいいんです。
このような実験を通して
ペダルを踏むことによる音響の変化を
聴いて分かるようにしておく。
書籍などで言葉で理解しておくだけでなく。
そうすることで、
踏んでも踏まなくても成立するところで使用するかどうかを
自分で判断する力が身につきます。
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