具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、18-20小節)
譜例の20小節目の部分では
「ノンペダルで、音価をきちんと守って演奏する」
このようにするといいでしょう。
丸印を付けた Cis音を見てください。
この音符をよく見ると
8分音符になっていますが
前後につられて16分音符になってしまわないように
正しい音価で表現しなくてはいけません。
ではなぜ、
このような多声的な部分では音価を守るべきなのかというと
そうしないと単声に聴こえてしまう可能性があるからです。
8分音符で演奏することで
直後に出てくる音と
少しオーバーラップすることになりますね。
この同時に鳴っている時間があるからこそ
多声に聴こえるのであって
それがなければ
16分音符の連続による1本の線に聴こえてしまう。
だからこそ、
「線+線」で進行していく多声的な部分では
ダンパーペダルの使い方にも気を付けるべきなんです。
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