【ピアノ】ハモリを美しく聴かせるコツ

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有名マンガ「SLAM DUNK」に
「左手は添えるだけ」
という名セリフがありましたが、
原則、ハモリも添えるだけにしてください。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

ラフマニノフ「前奏曲 ト短調 op.23-5」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、曲尾)

カギマークで示した左手で弾く音は

右手のメロディとハモっています。

こういった、

さりげなくちょろっとだけ出てくる動きって

うっかりすると重くなってしまいがち。

添えるだけの動きなので

さりげなく通り過ぎましょう。

 

どうして目立つと良くないのかというと、

平たくいうと

ハモらせる以外に大した役割はもっていない動きだから。

 

(再掲)

ハモリのときには

原則、そのふたつの要素を同じ強さで弾いてはいけません。

同じくらいの強さで響くと

ハモリとしてはバランスが良くないんです。

「どちらが主でどちらが従なのかがはっきりと分かるバランスにする」

これが、ハモリを美しく聴かせるコツ。

「結局、真にメインの声部はどちらか一方」

ということを考えればわかりますよね。

 

だからこそ、

今回取り上げたような

ハモらせる以外に大した役割をもっていない「従」の音を

強く弾くべきではないということ。

 

有名マンガ「SLAM DUNK」に

「左手は添えるだけ」

という名セリフがありましたが、

ここでの例に言い換えれば

「ハモリは添えるだけ」

でしょうか。

ほんとうの意味で

左手は添えるだけにしてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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