「シンコペートペダル」などとも呼ばれる
後踏みによるペダリングテクニックがあります。
譜例1・2(Finaleで作成)
譜例1のように、
発音をした後に踏み込むことによって
◉ 前の音符の尻や残響を拾わずにクリーンなサウンドが得られる
◉ 発音した瞬間のさまざまなノイズを拾わずにクリーンなサウンドが得られる
◉ 発音した瞬間のさまざまなノイズを拾わずにクリーンなサウンドが得られる
などと利点があるペダリング。
しかし、
譜例1のような書き方をしてくれている作曲家や編集は
多くありません。
(再掲)
たいてい、
譜例2のように書かれているか
または、ペダリング自体が書かれていないことも。
では、
発音と同時に踏む、いわゆる「リズムペダル」とは
どのように区別すればいいのでしょうか。
解決方法はシンプルで
「原則、奏者が自分で決める」です。
前後関係や表現内容から考えて
後踏みにしないと濁ってしまうのが明らかな場合や、
上記、後踏みの利点を踏まえたうえで
そうすべきだと思った場合には、
リズムペダルにする必要はありません。
(再掲)
楽譜の煩雑さを避けるために
後踏みでも譜例2のように書かれていることが通常。
したがって、それらを見たときに
全部が全部、発音と同時に踏むものだと思いこんではいけない、
ということを理解しておきましょう。
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