トリルの際の運指について、
「レシェティツキー・ピアノ奏法の原理」 著 : マルウィーヌ・ブレー 訳 : 北野健次 / 音楽之友社
という書籍の中で
以下のように解説されています。
(以下、抜粋)
右手の場合、もっともよいトリルの指使いは1と3であるが、
3と5もよく、また多くの場合、2と4でもうまくひける。
2と3は一般に考えられているほどには良好とはいえない。
左手の場合は、1と2、その次には2と3がトリルにはもっとも良い指使いである。
(抜粋終わり)
右手の場合、もっともよいトリルの指使いは1と3であるが、
3と5もよく、また多くの場合、2と4でもうまくひける。
2と3は一般に考えられているほどには良好とはいえない。
左手の場合は、1と2、その次には2と3がトリルにはもっとも良い指使いである。
(抜粋終わり)
この文章の中で
良い運指としてすすめられている
右手での3と5の指によるトリルですが、
普段あまり使ったことのない方は
意外と思った方もいるのではないでしょうか。
やってみると分かるのですが、
確かに使いやすい運指だと言えるでしょう。
例えば、以下の譜例の右手のトリルにおいて有効に使えます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、28小節目 および 83小節目)
右手のトリルの演奏で
28小節目と83小節目のどちらにおいても
3と5による運指が有効。
「1と2の指で内声の音を演奏できるから」
というのもありますが、
3と5でおこなうトリル自体、
動かしやすくて弾きやすいものなんです。
3と4によるトリルのときのような
手の構造上のつながりが薄いからでしょうね。
あらゆる楽曲でトリルが出てくるので、
運指付けに迷ったときには
3と5の可能性も探ってみるようにしましょう。
◉ レシェティツキー・ピアノ奏法の原理 著 : マルウィーヌ・ブレー 訳 : 北野健次 / 音楽之友社
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