近現代以降の作品は
それ以前のものよりも
分析が難しく感じるかもしれません。
実際のところは
ベートーヴェンやモーツァルトなどの音楽も
決して簡単なものではありませんが…。
近現代以降の作品を分析しようとも
ドビュッシーの初期作品あたりであれば何とかなっても
20世紀頭あたりの作品や
無調作品以降にまでなってくると
何から手をつけていいか分からないと思う方もいるはず。
そんなときに試してみて欲しいのは、
「共通点を見つける」
という分析方法です。
特徴的なリズムが出てきたら
それと同じリズムが他のところでも使われていないかどうかを
チェックしてみましょう。
また、全体的には分かりにくくても
割と多くの作品では「構成の繰り返し」をつくっているものなので、
それらを見つけることで
構成の線入れをしていくことができます。
例えば、武満徹の作品では
ピアノ曲に限らず
たいてい、曲頭が曲尾で部分的に回帰するんです。
無調作品でも
このような共通点を見つけて線を入れることはできますし、
その他にもたくさんの共通点が見られるはずなので
ガンガン書き込んでマーキングしていくことで
楽曲全体がどんどんと清算されていきます。
大づかみな分析から始めてみると
今の自身にとって少々とっつきにくい作品でも
足を踏み入れていくことができますし、
以後、細部を見ていくときの土台にもなります。
お試しください。
【ピアノ】とっつきにくい作品へのとっつき方
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