【ピアノ】音が増えたり細かい音価を見たら注意すべきこと

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音が増えたり音価が細かくなったときに
演奏の苦労が伴って表現が重くならないよう
注意しましょう。
求められている表現は
たいてい、正反対です。

 

多くの楽曲でいえる一般的なこととして、

ダイナミクスの変化がないまま、あるいは、弱まって

音が増えたり音価が細かくなる場合は

たいてい、より軽い表現になります。

 

例えば、以下のようなもの。

 

ーツァルト「ピアノソナタ 変ホ長調 K.282 第1楽章」

例(PD楽曲、Finaleで作成、15小節目)

カギマークで示した部分は

32分音符で音価が細かくなりますが、

ダイナミクスは変化していませんね。

音が増えたり音価が細かくなって

音楽が重くなるケースもゼロではありませんが、

先ほども書いたように

ダイナミクスが同じまま、あるいは、弱まった場合というのは

音楽としては軽くなることのほうが大半。

 

したがって、

こういったパッセージでは

重くならないように気を付けながら演奏することが重要です。

音価が細かくなると

一種の苦労が伴うので、

どうしても反対に重くなってしまいがち。

しかしそれでは、表現が逆を行ってしまっています。

 

装飾音が出てくるケースでも同様。

たいてい、装飾音を取っ払っても

音楽的にはいちおう成立してしまうものに対して

装飾しているのですから

音数口数が増えているわけですよね。

やはりそういった場合は

音楽的には軽くなるケースがほとんど。

装飾音を入れる大変さに釣られて重くならないように

注意が必要です。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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