【ピアノ】フレージングはスラーで記譜されていないケースも多い

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フレージングの発見を
どうしてもスラーに頼りそうになりますが、
実際にはフレージングは
スラーで記譜されていないケースも多くあります。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第2楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、2-4小節)

カギマークで示した部分がひとつのフレーズですが、

その中に点線スラーで示したような細かなフレーズがあります。

もっと大きな視点で言えば、

曲頭から譜例のカギマークの終わりまでを

ワンフレーズととることもできます。

 

何を言いたいのかというと、

フレージングは

スラーで記譜されていないケースが多く、

作曲家が少し書き残したガイドのようなスラーと

自分の分析眼を頼りに

演奏者自身が読み取っていかなければいけないということ。

「大きなフレーズの中に細かな表現が入っている」

と考えるといいでしょう。

 

特に、フレーズがもっと長い場合には

それ全体にスラーがかかっているケースは

さらに珍しいものとなります。

 

フレージングについてより深く学習したい方は

以下の書籍を参考にしてください。

 

◉ フレージングとアーティキュレーション―生きた演奏のための基礎文法
著 : ヘルマン・ケラー  訳 : 植村耕三、福田達夫 / 音楽之友社

 

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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