【ピアノ】悲愴ソナタ 第2楽章 20-22小節 練習の手引き

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ベートーヴェン「ピアノソナタ第8番 悲愴 ハ短調 op.13 第2楽章」より、
20-22小節に出てくる2つのハードルの乗り越え方を
解説します。

 

ベートーヴェン「ピアノソナタ第8番 悲愴 ハ短調 op.13 第2楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、20-22小節)

ここでハードルになるのは、

◉ 20-21小節のターンの入れ方
◉ 22小節目の装飾音

この2点について。

 

20-21小節のターンの入れ方

 

(再掲)

これらのターンは

奏法譜で示したように

5連符で弾くといいでしょう。

難しく感じる方は

64分音符4つで弾くのもアリですが、

筆者の感覚としては

それではどことなくモタモタして聴こえます。

5連符で入れるほうが

軽さが出ますし

割り切れる数で入れたときのような硬さもなくなります。

 

機械的に弾くのではなく

「ターンもウタにする」

という意識をもって弾いてください。

 

22小節目の装飾音

 

(再掲)

22小節目の装飾音は3音もあるうえに

前後が共に32分音符で動いているため、

うまく弾かないと

拍の感覚が分からなくなってしまいます。

 

練習のコツは、以下の2つ。

◉ 装飾音を取っ払って練習する
◉ 矢印で示した「装飾音の直後の32分音符C音」を意識する

 

まずは、装飾音を取っ払って弾いてみて下さい。

そうすることで、

1拍目を意識して練習することができます。

楽曲の骨格が見えますね。

このやり方で

骨格と拍の感覚を身体へ入れておき、

その後に装飾音を戻して楽譜通り演奏しましょう。

 

戻した後は

矢印で示した「装飾音の直後の32分音符C音」を

意識して練習してください。

つまり、そこが1拍目の頭だと意識するということ。

はじめのうちは

このC音をやや強めに弾いて意識するのもアリです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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