J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第7番 BWV 876 変ホ長調 フーガ」 ワンポイントレッスン
譜例(PD楽曲、Sibeliusで作成、23-27小節)
この作品の特徴として、以下のような音型が頻出します。
譜例の四角で囲んだ部分に見られるようなもの。
◉ 行って返ってくる往復進行の動き
◉ さりげなく出てくる、装飾的な性格を持つ16分音符含みによる動き
◉ さりげなく出てくる、装飾的な性格を持つ16分音符含みによる動き
これらの音型は作品全体を通して何度も現れ、
楽曲の特徴付けとして重要な役割を果たしています。
どちらも演奏時に重くなりがちな傾向があるため
軽やかさを保つよう注意が必要です。
また、後者の16分音符含みによる装飾的な音型は
主題や応答に出てくる動きではありません。
つまり、それが出てくるときというのは常に
主要な部分を引き立てる脇役としての性格を持っているということ。
控えめに演奏することを心がけましょう。
これらの音型を意識的に捉えて演奏するかどうかで
作品の表現は大きく変わってきます。
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