【ピアノ】少しの肘の回転を加えると、一気に弾きやすくなる音型

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「ムダな動きをなるべく少なくすべき」といっても、
本記事で取り上げるような
身体の窮屈さを解消するための動作は
誇張さえしなければ入れても構いません。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ ニ長調 K.576 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、81-85小節)

ここからは

展開部のはじめでも使われた音型をひたすら繰り返して

再現部へ入っていきます。

 

このような回転する音型では、

ほんの少し、肘の回転を加えると

一気に弾きやすくなります。

 

◉ 左手で演奏する部分では、3音につき、肘を時計回り1回
◉ 右手で演奏する部分では、3音につき、肘を反時計回り1回

このような回転を加えてみてください。

もちろん、ほんの少しの回転だけでOKで

やり過ぎると

肘の動きで手を邪魔しているだけになってしまう。

 

ムダな動きをなるべく少なくするのが

ピアノ演奏における基本ではあるのですが、

すべてを固定して指先だけで弾こうとすると

このような音型ではなめらかに弾くことができません。

どことなく身体が窮屈に感じるはず。

 

あえて「回転を加えてみてください」と書きましたが、

もし、自然に上記のような肘の動きをつけて弾いているのであれば

それは正しい方向で弾いているのであり、

その加減にだけ気をつければいいんです。

 

よく、高音域や低音域へ両手で一緒に向かっていくときって

勝手に足や頭の位置を移動させていますよね。

そのほうが弾きやすいことを知っていて

無意識に移動させている。

「ムダな動きをなるべく少なくすべき」といっても、

このような、身体の窮屈さを解消するための動作は

誇張さえしなければ入れても構いません。

そのうちのひとつが、

本記事で取り上げた肘の回転というわけです。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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