このブログの読者さんの中には、
日頃、自身で作曲やピアノアレンジをしたり
教室などで使用する教材を作ったりと
楽譜を書く機会のある方もいらっしゃるはず。
「PCで楽譜を作成できる浄書ソフトウェアを取り入れるべきかどうか」
というのは、
ほんとうに良く質問される内容です。
結論、今後のことも考えると取り入れたほうがいいでしょう。
導入するデメリットは
購入費用がかかることくらいしかありません。
♬ ほんとうに慣れれば、手書きよりも速くキレイに書ける
♬ 小節の追加や移調などが、手書きの場合よりも圧倒的にラク
♬ パート譜をつくるのが、手書きの場合よりも圧倒的にラク
♬ 簡易再生機能があるので、合奏作品のマイナスワン音源もつくれる
♬ ほんとうに慣れれば、手書きよりも速くキレイに書ける
浄書ソフトウェアの操作は
慣れるまでは少し戸惑うかもしれません。
しかし、
一度慣れてしまって手足になると
手書きよりも速く、かつ、キレイに書けます。
自身で演奏するためにつくるピアノソロの楽譜でしたら
手書きでも問題ないのですが、
他者に渡す楽譜の場合は別。
渡されるほうは
正直、少しでも見やすい楽譜を望んでいます。
良く耳にする
「何でも手書きのほうが心がこもっていて良い」
というのは
楽譜のやりとりに限って言えば
正直、詭弁だと思っています。
♬ 小節の追加や移調などが、手書きの場合よりも圧倒的にラク
後々、
小節を追加したくなったり
移調をしたくなったときに
手書きの場合はたいへん苦労を要しますが、
浄書ソフトウェアでしたら
ほんの少しのアクションで済みます。
文字を書くときでも何でもそうですが、
PCに任せられる部分を増やしておけばおくほど
後の変更や修正が圧倒的にラク。
当たり前のことのようですが、
いざ手を入れる必要が出てきたときに
はじめて痛感するのです。
♬ パート譜をつくるのが圧倒的にラク
特に、ピアノアンサンブル作品の楽譜を書いたりと
合奏教材をつくる機会の多い方には
浄書ソフトウェアを導入することを強くオススメします。
なぜかというと、
パート譜をつくるのが圧倒的にラクになるからです。
ラクなだけでなく、
パート譜作成におけるミスが格段に減ります。
アンサンブルの場合は
たくさんの人物を巻き込むので
いざ音出しとなったときに
◉ 一拍足りない
◉ 音符の位置が線間か線上か分かりにくい
などといったトラブルやミスが起こると
全員に迷惑がかかってしまいます。
浄書ソフトウェアの場合は、
一拍多かったり少なかったりすると
エラーが出るか、勝手に休符を入れてくれるので
ミスに気づくことができる。
その他、ありとあらゆるミスの防止を期待できます。
知らせてくれるって大きいですね。
♬ 簡易再生機能があるので、合奏作品のマイナスワン音源もつくれる
浄書ソフトウェアには
簡易再生機能(プレイバック機能)があるので
書いた楽譜の通りに再生してもらい、内容をチェックすることができます。
はっきりいって、
生演奏のような音楽的な演奏ではありません。
しかし、
特にアンサンブルのような
複数人で演奏する作品の場合は
「最低限、どのようなサウンドで鳴るのか」
ということをチェックできると助かるケースも多いでしょう。
聴けさえすれば、
必ずしもソルフェージュ能力が高くなくても
書き間違いなどに気づくことができますので。
また、練習用に
「ひとつのパートのみをミュートした練習用音源」
を書き出すことも容易。
こういった、いわゆるマイナスワン音源を作成して
合奏メンバーに渡すこともできるのは大きな利点です。
本記事はここまでです。
細かいことですが、
浄書ソフトウェアを持っている人物同士がやりとりをする場合、
「編集可能な元データのファイルなどで受け渡しができること」
これも大きな利点のひとつだと
付け加えておきましょう。
楽譜の書き方を理解するために
手書きの練習をしてみる時期があるのは
いいことですが、
それ以降は原則、ソフトウェアに頼ってしまっていいでしょう。
Amazon著者ページ
https://www.amazon.co.jp/~/e/B0CCSDF4GV
X(Twitter)
https://twitter.com/notekind_piano
YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCBeXKaDXKd3_oIdvlUi9Czg
筆者が執筆しているピアノ関連書籍に加え、
数多くの電子書籍が読み放題になるサービスです。
コメント