【ピアノ】フェルマータの位置を勝手にずらさない

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譜読みでは
音程を間違えて弾いているわけではないからこそ
いい加減になりがちな部分というのに
注意しなくてはいけません。

 

例えば、以下の譜例を見てください。

 

J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第22番 BWV 867 ロ短調 より プレリュード」

譜例(PD楽曲、Sibeliusで作成、曲尾)

譜例のように、

フェルマータで伸ばした後に休符が挟まる場合は特に

フェルマータの位置を勝手にずらしてしまう演奏が散見されます。

音符の代わりに休符へフェルマータをつけてしまったり、

もしくは、

音符と休符の両方へつけてしまったり。

 

さまざまな作曲家の楽譜を見ていると気が付くはずですが、

もし作曲意図として休符の上にもフェルマータが欲しいのであれば

作曲家はわざわざそのように書いています。

 

音程を間違えて弾いているわけではないからこそ

こういったところはいい加減になりがちなので、

まずは、目の前に書かれていることを

正確に読み取るようにしましょう。

 

このことに関連したネイガウスの名言を紹介します。

「ネイガウスのピアノ講義 そして回想の名教授」著 : エレーナ・リヒテル  訳 : 森松 皓子 / 音楽之友社 より

(以下、抜粋)
作曲家は実際に演奏しなければならない100分の1を楽譜に書いています。
ところがそれすらあなたは実行していません。

(抜粋終わり)

 

◉ ネイガウスのピアノ講義 そして回想の名教授 著 : エレーナ・リヒテル  訳 : 森松 皓子 / 音楽之友社

 

 

 

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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