具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、81-85小節)
ここからは
展開部のはじめでも使われた音型をひたすら繰り返して
再現部へ入っていきます。
このような回転する音型では、
ほんの少し、肘の回転を加えると
一気に弾きやすくなります。
◉ 右手で演奏する部分では、3音につき、肘を反時計回り1回
このような回転を加えてみてください。
もちろん、ほんの少しの回転だけでOKで
やり過ぎると
肘の動きで手を邪魔しているだけになってしまう。
ムダな動きをなるべく少なくするのが
ピアノ演奏における基本ではあるのですが、
すべてを固定して指先だけで弾こうとすると
このような音型ではなめらかに弾くことができません。
どことなく身体が窮屈に感じるはず。
あえて「回転を加えてみてください」と書きましたが、
もし、自然に上記のような肘の動きをつけて弾いているのであれば
それは正しい方向で弾いているのであり、
その加減にだけ気をつければいいんです。
よく、高音域や低音域へ両手で一緒に向かっていくときって
勝手に足や頭の位置を移動させていますよね。
そのほうが弾きやすいことを知っていて
無意識に移動させている。
「ムダな動きをなるべく少なくすべき」といっても、
このような、身体の窮屈さを解消するための動作は
誇張さえしなければ入れても構いません。
そのうちのひとつが、
本記事で取り上げた肘の回転というわけです。
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