【ピアノ】プロコが使った、12小節間ずっとペダルを踏みっぱなしにする指示

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プロコフィエフ自身が指示した、
興味深いペダリング例を紹介します。

 

プロコフィエフ「束の間の幻影 第5曲 Op.22-5」

という楽曲は

たった19小節のみの短い作品ですが、

なんと、

8小節目から楽曲の締めくくりまでの12小節間、

ずっとダンパーペダルを踏みっぱなしにする指示があるんです。

 

とうぜん音同士がぶつかって濁るわけですが、

その不協和と共に

特殊な効果として

最終和音強打まで突き進むエネルギーが

生まれています。

 

音響的な効果ももちろんですが、

このペダル指示から

「最終和音までノンストップで弾き切ってほしい」

という作曲家の意図が汲み取れるので、

あらゆる意味で重要な指示だと言えるでしょう。

 

ポイントとしては、

ペダルを踏みっぱなしにしなければ

ひとつひとつの音は分かりやすいように書かれているということ。

 

必ず、その効果を耳で確認してください。

 

◉ プロコフィエフ: つかの間の幻影 Op.22/ブージー & ホークス社

 

 

 

 

 

 

「ピティナ ピアノチャンネル PTNA」に公式で参考演奏がアップされています。

プロコフィエフ: 束の間の幻影,Op.22 5. pf.ミハイル・カンディンスキー:MikhailKandinsky

 

 

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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