【ピアノ】1×4とも2×2とも解釈できるフレーズ

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フレーズのグルーピングをどのように捉えるかによって
とうぜん、出てくるニュアンスも変わる。
複数のグルーピング解釈ができるケース
について取り上げます。

 

具体例で見てみましょう。

楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ 変ホ長調 K.282 第3楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、24-27小節)

まずは、左側の原曲の譜例を見て下さい。

ここでは、

点線カギマークで示したように

1小節単位で考えて1×4で捉えることもできますが、

実線カギマークで示したように

2小節単位で考えて2×2で解釈することもできます。

 

メロディラインの運動を考えると

右側の譜例で示したような

2小節ひとかたまりの下降するメロディラインが

装飾されているだけだと分かるので、

2×2でとることもできるわけです。

1小節ごと

「問いかけ→応答   問いかけ→応答」

のように

「問いかけ→応答」というワンセットが2回繰り返されている

と考えるのもアリでしょう。

 

このような

何パターンかのグルーピングに解釈できるフレーズでは、

どのように捉えるのかによって

とうぜん、出てくるニュアンスも変わります。

取り組んでいる楽曲の

ある部分に関して

どのようなグルーピングで演奏するのが良いのかを

よく考えてみてください。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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