具体例を見てみましょう。
楽曲が変わっても考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、97-102小節)
p で演奏される領域を見てください。
スタッカート中心でありながらも
スラーが含まれていますね。
このようなパッセージを音楽的に演奏するコツは
とにかく、スラーに注目すること。
矢印で示したスラー始まりの音に
少しだけアクセントを入れて、
そして、直後のスタッカートは軽く弾く。
このようにすると、
スラーの表情が活き活きと見えてきて
相対的にその他のスタッカートの部分ですら
音楽的に聴こえるようになります。
「スタッカートはスタッカート、スラーはスラー」
というように
一応アーティキュレーションが表現できていても
それだけでは魅力的に聴こえません。
魅力的な表情をつけるためには
「どこへ重みを入れるのか」
という観点が必要になってくるということです。
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