「時間をほどく」著 : 小栗 康平 / 朝日新聞出版
という書籍に、
以下のような記述があります。
芝は根を張りすぎると、呼吸ができなくなって枯れる。
エアレーションともいわれる「根切り」をして穴を空け、
隙間をつくる。
(抜粋終わり)
以前に、
【ピアノ】インプットというタネを植えるのも、それを育てるのも自分
という記事で以下のように書きました。
根を張っている状態というのは
まだ下に伸びているだけなので
土台はできていきますが
それほど大きな成長はありません。
しかし、
いったん根が張り終われば
あとは上へ伸びていくだけ。
ここで言っている「根を張っている状態」というのは
楽曲単位で見れば「譜読みをしているとき」であり、
ピアノ演奏全体で見れば「基礎に取り組んでいるとき」です。
基礎をやって根を張っていくのは絶対に必要なので
状況に応じて基礎へ戻るようにして
ずっと付き合っていかなければいけません。
しかし、基礎をやることに酔ってしまって
いつまで経っても応用にまったく手をつけようとしない学習者がいるのも事実。
再度、書籍抜粋を見てみましょう。
芝は根を張りすぎると、呼吸ができなくなって枯れる。
エアレーションともいわれる「根切り」をして穴を空け、
隙間をつくる。
(抜粋終わり)
書籍の著者は「基礎」のことを言っているわけではありませんが、
この文章を読んだときに
真っ先にそれについて頭に浮かんでしまいました。
基礎という根を張ってばかりいないで
「根切り」とまでは言いませんが
上へ伸びていくための応用にも手を出さなくてはいけません。
基礎をやっていることに安心し過ぎない。
そして、初めのうちは
応用へ手を出したときに上手くいかないのは前提として
怖がらずに応用学習にも取り組む。
そうすれば結果的に、意外と足りていなかった基礎も見えてきます。
このようなことを踏まえながら
今の自分にとって適した教材や学習内容を考えてみてください。
◉ 時間をほどく 著 : 小栗 康平 / 朝日新聞出版
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