具体例で見てみましょう。
楽曲が変わっても基本的な考え方は応用できます。
譜例(PD楽曲、Finaleで作成、2-4小節)
譜例の①と②の部分では
共にG音のメロディになっていますが、
どちらにより重みを入れて演奏するべきだと思いますか。
楽曲の成り立ちから考えると、
②のほうにより重みを入れるべきでしょう。
クレッシェンドが書かれているので
普通に考えればそうなりますが、
仮にクレッシェンドが書かれていなくても
②のほうにより重みが入ります。
その読み取りのポイントは、
隠れフレーズを見抜くこと。
(再掲)
ここでのメロディには
点線スラーで示したようなフレーズが
隠されています。
①のメロディ部分は、
前からのフレーズの終わりの音。
②のメロディ部分は、
直後のメロディG音をタイで先取りしていることから分かるように
次のフレーズ始まりの音。
このように見抜くことが出来れば、
①は、フレーズ終わりなので大きくならないようにおさめるべき
②は、先取りなので深い音を出すべき
②は、先取りなので深い音を出すべき
ということが分かるはず。
もちろん、
点線スラーは
楽曲の構造を示すために補足しただけなので
「レガートにする」という意味でのスラーだとは
思わないでください。
このように、
楽譜上にスラーで示されていなくても
隠れフレーズというものが存在しているケースが多いので、
それを見抜くことで
演奏へ活かすことができます。
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