​​【ピアノ】スクリャービンが取り入れた、3手的なピアノソロ書法

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本記事では、
スクリャービンをはじめ
特に近代以降の作曲家が取り入れた
多層的なピアノ書法のひとつについて解説しています。
いろいろなピアノ曲の成り立ちについて
学んでおきましょう。

 

以下の譜例をご覧ください。

スクリャービン「ピアノソナタ第4番 Op.30 第1楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、35-36小節)

演奏の仕方は明らかで、

最上段を右手、中段と最下段を左手で演奏します。

この譜例を見たときに

スクリャービン「左手のためのプレリュードとノクターン Op.9」

を思い出した方は、カンが鋭い。

中段と最下段が

いわゆる「左手のためのピアノ曲」のようになっているのです。

構造的には、

「左手のためのピアノ曲の上で、右手がエコーをやっている」

ということですから、

音楽的な比重は

圧倒的に左手が占めています。

 

こういった書法は

演奏も比較的難しいですし、

スクリャービンのように

自身がピアニストであったり

左手のためのピアノ曲を研究した作曲家でないと

なかなか思いつきにくいものでしょう。

 

特に近代以降の作品でたびたび見られるようになったこの書法ですが、

「音色が多色になる」

という点で音楽を深化させました。

 

◉ エコー
◉ メロディ
◉ 内声
◉ バス

この4つの要素がいっぺんにでてきているのですから、

3本の手で弾いているかのように聴こえますね。

フランツ・リストのピアノの腕前が凄すぎて

何本もの腕を持っているのではないかというイメージから

たくさんの腕を持ったリストが描かれたイラストもあります。

しかし、

それとは根本的に異なっています。

このスクリャービンの例は

技巧的で3本の手で弾いているように聴こえるのではなく、

多層的でそのように聴こえるのです。

 

「右手でメロディを弾き、左手で伴奏をする」

というオーソドックスなスタイルではない書法は他にもたくさんあります。

読者さんが取り組んでいる作品でも

「役割分担を見る」

という視点で楽譜をながめてみてください。

小さなことでも発見があるはずです。

 


 

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