【ピアノ】構造を示した、スケールの中に出てくる音の連打

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「スケールの中に出てくる音の連打」
というのを
あるパッセージがどのような構造になっているのかを
見抜くポイントのひとつとして
覚えておきましょう。

 

具体例を見てみましょう。

楽曲が変わっても考え方は応用できます。

 

モーツァルト「ピアノソナタ第8番 K.310 第2楽章」

譜例(PD楽曲、Finaleで作成、26-28小節)

原曲には点線スラーは書かれていません。

細分化した構造を示すために補足したものとなっています。

 

その見極めのポイントは

スケール中に出てくる音の連打。

スケールの中に突如現れる

同音連打という「突っかかり」は大きな目印であり、

ひとつ目の音が、前からの流れの終わりの音で

ふたつ目の音が、次の流れの始まりの音です。

 

このように考えると

26小節目は「4分音符+2分音符」

27小節目は「4分音符+4分音符+4分音符」

のようにとらえるべきだと分かります。

それらを踏まえたうえで、

全体は大きくひとつの流れの中で弾くイメージをもつ。

 

あるパッセージがどのような構造になっているのかを見抜くことは

楽曲理解のためには欠かせません。

「スケールの中に出てくる音の連打」

というのをひとつの見極めポイントとして

覚えておきましょう。

 

(再掲)

この緩徐楽章はソナタ形式になっており

譜例の部分は提示部の後半です。

再現部の対応する部分は

「スケールの中に出てくる音の連打」の位置に変更があるので

比較検討してみてください。

それをしたうえで

弾いたり音源を聴いてみたりすると、

構造の違いが

どのように音楽の聴こえ方へ変化を与えているのかについて

理解することができます。

 


 

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この記事を書いた人
タカノユウヤ

ピアノ音楽(ピアノソロ、ピアノが編成に入った室内楽 など)に心惹かれ、早何十年。
ピアノ音楽の作曲・編曲が専門。
物書きとしては楽譜だけでなく文章も書いており、
音楽雑誌やサイトなどでピアノ関連の文筆を手がけています。
Webメディア「大人のための独学用Webピアノ教室」の運営もしています。
受賞歴として、第88回日本音楽コンクール 作曲部門 入賞 他。

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